某財閥に雇われている庭師。

　幼い頃に両親が他界し、心優しい祖父母に引き取られた。しかし目つきの悪さが災いし、地元の子らにいじめられる。かと思えば数日後にリーダー格の少年が死亡。真っ先に水落が疑われるが、本人はまったく身に覚えがないという。

　祖父母の擁護も甲斐なく、田舎を追い出され児童養護施設に預けられた。しかしそこでも周囲と打ち解けられずじまい。ある日、グルーブの中心的な少年に暴力を受けた。かと思えばやはり数日後に少年は死亡。転院後も高校卒業後も似たような出来事が起こるため、終始気味悪がられ職を転々とする。

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　二十半ばを過ぎたある日、ゴミ捨て場に転がっていた所を現主人である財閥の坊ちゃんに「おもしろそうだから」と拾われた。彼は生きるために申し出を受け、粛々と働き今に至る。

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　ちなみに。

　両親には、家庭内暴力の噂があったという。

　今までの死因は、すべて溺死だったという。

　彼は本当に、何もしていないのだろうか？